基本事項
- どこの国で製造しているか
ベルギーでの樽・ビールの製造を行っています。
- なぜ開発したか
店舗様の樽保管スペースの削減、スチール樽返却による運送コスト・エネルギーの削減を目的に開発されました。
- 世界の評価
よりフレッシュなビールが味わえる点、返却が不要な点でご好評いただいております。
- どのブランドでやっている・やる予定か、サイズは
ヒューガルデン ホワイトです。サイズは12ℓで販売しております。
- スチールはいずれなくなるのか
現段階ではスチール樽との併用を検討しております。
- 通常のスチール樽設置と比べて特別な用意は必要か
弊社で用意する専用ディスペンスヘッド(カプラー)のみで使用開始可能です。サーバー・ガス等その他の機器は通常樽と同一のものを使用いただけます。
- 危なくないのか
ABI独占特許の安全ディスペンスヘッド(カプラー)構造のため取り外し時も、樽内のガス圧が低下してからしか外れない仕様になっており安全です。しかし、加圧中は樽の中が高圧になっているので鋭利なもので穴をあけないようご注意ください。
- 通常の樽との味の違いはあるか
通常樽と違いはありません。注ぐ瞬間までガス(二酸化炭素)とビールが触れないため、味の劣化がほとんどないのも特徴です。
- 他のプラスチック樽と比べてどのようなメリットがあるか
ABI特許のディスペンスヘッド構造によって、加圧状態のまま樽からの取り外しができないようになっています。そのため樽交換時の安全性が向上している点が大きな違いです。
- 樽はどのように保管するか
箱に入れたまま、横倒し・積み上げでの保管が可能です。床が濡れている場所等では、箱から出していただいて保管いただくことも可能ですが、直射日光には当てないようお願いいたします。
- 樽は冷やす必要があるか
スチール樽と同じ扱いで構いません。
※高温の場所での保管・設置は避けてください。
- 通常の樽と比べてどのようなメリットがあるのか
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- 鮮度維持
- 重構造によってビールとガス(二酸化炭素)が触れないため、開栓後最大30日ビールの鮮度が維持できます。
- 樽交換時のビールロス軽減
- 二重構造によってビールを押し出すため、スチール樽に比べて樽内に残るビールの量が少ないことが特徴です。
- 樽使用後保管場所・保証金が不要
- スチール樽のように返却する必要がないので、使用後の樽を保管するスペースを削減できます。また、酒屋さんによっては樽保証金が不要になることもメリットです。
- 保管容易性
- 箱に入った形での保管のため、横倒し・積み上げが可能です。
- メンテナンス簡易化
- 通常、週1回ライン洗浄のみで運用が可能です。
- ヒューガルデンの樽に沈殿物がある
ヒューガルデンの性質により、酵母の沈殿物が発生する可能性があります。“ヒューガルデンは無濾過ビールで、二次発酵のために酵母が含まれている。 そのためタンパク質・ポリフェノール・酵母による自然な沈殿物が発生する場合がありますが、それら内容は消費者にとっても安全なもの” です。また冷所での保管や高温での保管よって増える可能性があります。
設置
ディスペンスヘッド(カプラー)
取り付け
- ディスペンスヘッド(カプラー)がしっかりはまらない
中心側ではない穴(ガス用穴)が、樽側・ディスペンスヘッド(カプラー)側でずれている可能性がありますのでご確認ください。
- ディスペンスヘッド(カプラー)のハンドルを降ろしたが安定しない
ディスペンスヘッド(カプラー)のハンドルをおろす際に樽をつかむアームが、はまっていない(しっかり樽をつかんでいない)可能性がありますのでご確認ください。
- ディスペンスヘッド(カプラー)からガスが漏れる
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- 1.ガスホースが最後まで挿入できていない
- 最初5㎜ぐらいでいったん止まるのですが、これは最後まで挿入できておらず、再度押し込むともう5㎜ほど奥まで入ります。もう奥まで入らないというところまで挿入できているか、ご確認ください。
- 2.挿入口の向きと違う方向に力が加わっている場合
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挿入口と違う方向にガスホースが向いていると、隙間ができそこからガス漏れする原因となります。
挿入口とガスホースの向きが同じであることをご確認ください。
使用
- ビールが出ない
安全レバー(ディスペンスヘッドの黄色いつまみ)がロック状態になっていない可能性がありますのでご確認ください。
ビール弁を完全に開いた状態でご使用ください。
- 気抜けをしているような感じで、泡が出ない
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- 樽内に液体が残存しいるときにディスペンスヘッド(カプラー)を着脱しないでください。気抜けを引き起こす要因となります。
- 高温での長時間保管しているとガスと液体の分離が起き、開栓後ガスが抜けてしまう可能性があります。(適正保管温度:38℃以下 / 下部の表を参照)
- 適正ガス圧に設定しご使用ください。
- 樽交換時以外は加圧状態を継続してください。閉店時もガスの元栓を閉めず、加圧状態を継続してください。
- 開封からどの程度使用できるか(鮮度が維持できるか)
開封から最大30日間鮮度維持が可能です。 ※スチール樽は一般的に開封後3日~1週間程度。
- 液体が無くなる直前に樽からパキパキと異音がする
液体を抽出する際、樽が収縮するときに音が発生する可能性がございますが、安全上問題はございません
- 使用上の注意点はあるか
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- 樽内に液体が残存しいるときにディスペンスヘッド(カプラー)を着脱しないでください。気抜けを引き起こす要因となります。
- 樽交換時以外は加圧状態を継続して、樽交換時のみ洗浄を行ってください。
- 鋭利なもので穴をあけないよう注意してください。
- 樽の使用途中にカプラーを外して倒すと中のビールが漏れてしまうのでご注意ください。
ディスペンスヘッド(カプラー)
取り外し
- ディスペンスヘッド(カプラー)のレバーが上がらない
安全レバー(ディスペンスヘッド(カプラー)の黄色いつまみ)がロック状態のままの可能性がありますのでご確認ください。
- ディスペンスヘッド(カプラー)が外れない
レバーを上げた状態でないとディスペンスヘッド(カプラー)は外れません。安全レバー(ディスペンスヘッドの黄色いつまみ)のロック状態を解除してレバーを上げ、ディスペンスヘッドを取り外してください。
- ガスの抽出時間が長すぎる
ガスが抜け始めてから10秒程度経過したら安全に取り外していただくことが可能です。ガス抽出完了前にレバーを上げた場合、通常より大きい音がする場合がございます。
樽処分
- 樽はどのように処分すればよいか
底の黒い部分を取り外したうえで、各市区町村の区分に従って、プラもしくはPETとして分別処理してください。
※処理方法については「経済産業省産業技術環境局リサイクル推進課」確認済みの方法です。
- プラスチック樽が上手くつぶせない
底の黒い部分を取り外したうえで、樽に体重をかけていただくことで、樽を潰すことができます
メンテナンス
- 洗浄はどのように行うか
樽交換時に、通常の樽と同じ手順でホース洗浄を実施してください。また、スポンジ洗浄に関しては、ビールのホースをカプラーから抜き、そちらに直接スポンジを入れて洗浄いただけます。
※洗浄の洗浄樽(洗浄樽ヘッド)が必要になりますので、不明な場合はABI営業までご照会ください。
- 洗浄はどのように行うか
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最低週一回の洗浄を推奨いたします。同時にスポンジ洗浄することを推奨いたします。
樽内に液体が残存しいるときにディスペンスヘッド(カプラー)を着脱を繰り返すと気抜けを引き起こす可能性があります。そのため樽内に液体が残存していないことを確認し洗浄をお願いします。
※開封から最大30日間鮮度維持が可能です。
- 洗浄時キーンと洗浄樽から異音がする
ガス圧が高いと発生する可能性がございます。ガス圧を低め(2.0bar以下)に設定してください。